本刊原日本专家福井百合子女士以随笔的形式,向我们讲述了这些特色词汇的含义,宛若开启了一次创造之旅。
那么,就让我们跟随她一起去探索个中的奥妙吧。

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先日、久しぶりの旅行に出かけた。
泊まったのは200年余りの歴史を持つ藁ぶき屋根の家で、モダンな風呂・トイレも備えた一軒まるごと貸してくれる宿泊施設となっていて、昔ながらの情緒を味わいながら、快適に暮らせるところだった。
縁側から里山(注1)の風景を眺めながらのんびりと過ごしたのだが、何よりも楽しかったのは「いろり(囲炉裏)」を初体験できたことだ。

前不久,我开启了一趟时隔多日的旅行。
住宿选择整租了一套拥有200多年历史的稻草屋顶房,里面当代化的浴室、卫生间一应俱全,可以一壁感想熏染旧时的生活情趣,一壁舒适地度假。
从套廊眺望后山,那份悠然自不必说,最令人欣喜的是我首次体验了“地炉”。

日语词汇大年夜创造┃いろり地炉

いろりは室内の床の一部を四角く切り抜いて炉にしたもののことをいい、煮炊のための設備である「かまど」、持ち運びが可能な熱源となる「火鉢(ひばち)」とともに、日本の伝統家屋には欠かせない火を使うための道具であり、俳句では冬の季語になっている。

地炉是在室内地板的局部挖出一个四方形的坑,在坑中砌起来的炉子,它和做饭用的“炉灶”,以及可移动热源“火盆”,同为日本传统住宅中不可或缺的用火用具,也是俳句中冬季的季语。

いろりには実にさまざまな機能がある。
まず、部屋の中心付近にあるため、部屋中を暖めることができる。
火を起こすため、そこで煮炊きができるし、夜には照明にもなる。
さらには火を絶やさないでおくことで、火種にもなった。
そして濡れたものを乾かすのも可能で、さらには木造家屋を乾燥させ、薪を燃やす煙により家全体をいぶして、虫の発生を抑えるという役割もあった。

地炉实际上有诸多功能。
首先,由于它位于房屋中心附近,以是能够温暖全体房间。
由于生火利用,可以在上面煮饭,夜晚还可以照明。
如果一贯不熄火,便可作为火种。
还能烘干湿物,让木屋保持干燥,烧柴天生的烟雾熏染全体房间又能避免生虫。

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また、食事や作業など、すべていろり端で行われるため、いろりのあるところに人が集まり、家の中央ともなった。
土間(注2)から見て、奥の正面が家の主人の席と決まっているなど、座る場所が固定されていることが多い。
いろり端は家族のだんらんの象徴であり、いろりは日本人の郷愁をくすぐるものとなっている。

此外,由于昔日用饭和做手工活都在地炉边,人们总是聚拢在这里,由此地炉便成为了家的中央。
从土间的位置看过去,常日正前方最里面是一家之主的座位,其他人的座位也基本固定。
地炉边是家人团圆的象征,地炉也因此成为能勾起日本人乡愁的用具。

そのためだろうか。
日本の伝統を特色とする宿や收拾屋には、いろりを設けてそれを「売り」にしているところが多い。
しかし、いろりを使った生活は現代人にとってすでに縁遠いものになっていて、われわれは普通、いろりに火を起こすことすらできない。
もし私が昔にタイムスリップしても、火をおこせず、食事を作れないという、どうしようもなく不器用な人間となるに違いない。

或许是这个缘故原由,主打日本传统特色的民宿或者收拾店,多设有地炉,将之作为“卖点”。
然而,利用地炉的生活对当代人而言已经很陌生,我们大多数人乃至不会给地炉生火。
即便可以穿越回旧时,想必我也是个既不会生火也不会做饭,对生活一窍不通笨手笨脚的人。

注 释

注1:里山(さとやま)とは、人の住む場所の近くにあり、昔から人々が生活のために利用してきた山(森林)のことで、自然と共存する伝統的な農村落の暮らしを象徴する言葉。
これに対し、人の立ち入らない山のことを「奥山(おくやま)」と言う。

里山(后山),指昔日位于人类聚居地附近,为日常生活供应木材、食材等各种便利的山林,象征与自然共生的传统村落庄生活。
与之相对,人迹罕至的山被称作“奥山(深山)”

注2:土間(どま)とは、床をはらずに、土を固める、あるいは漆喰(しっくい)などで仕上げて、土足で歩くように作られた空間で、玄関と居間の間にあることが多く、炊事場や作業場として使われる。

土间,指不铺地板,将土压实或涂抹上灰泥,可以不脱鞋在上面行走的空间,一样平常位于玄关和起居室之间,是做饭或做手工活的地方。

文:福井ゆり子

翻译、编辑:钱海澎

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